トップページ体験編 2004年 暗転三年目の危機 後日談

体験編 2004年 暗転

成功哲学の「光と影」 ……とはいうものの。
後から分かったことだが、卵が売れた原因は、情緒的なものだけではなかった。

それは、「卵の黄身の色」である。

黄身の色は「飼料」によって決まる。
黄身の色を濃くするのは、非常に簡単なことだ。
エサに着色料を混ぜればいい、ただそれだけのこと。

でも、僕らが生産するのは、本物の“自然卵”。
科学抽出した色素は、飼料に使わないことにしている。

そこで、黄身の色の主体は、生で与える野菜などになる。

しかし、世間はインフルエンザ騒ぎ。

生の野草や野菜を外から持ち込むのは、難しかった。
この時期の黄身は、レモン色〜クリーム色といった、非常に薄い色になっていたと思う。


4月になると、鳥インフルエンザ騒ぎもおとなしくなり、地元のハウス内で作られている「有機青野菜」の野菜くずを、再び譲り受けることにした。

それにより、黄身の色も改善。
それが、売り上げ増に繋がったと考えられる。

「黄身の色が薄いのが売り」と言っても、限界があるのだ。

(実際、「いつもよりさらに薄かった」「黄身の色が異常に白かった」
 というクレーム、問い合わせが、売れなかった時期から2〜3週間遅れで相次いだ。)


何はともあれ、こうして僕らの養鶏場は、奇跡の復活を遂げた。
(ちょっと大袈裟かな)





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